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専門性を活かしたPdMとして活躍できる組織を目指して

 はじめまして、リクルートで旅行領域を担当している坂東です。エンジニアとしての前職を経て、2016年に中途採用でリクルートに入社し、今年でリクルートは7年目になります。入社以来、プロダクトデザイン室においてプロダクトマネージャー(以下「PdM」)としてプロダクトの改善/企画・新規機能開発を担っています。その傍ら、現在は旅行プロダクトデザイングループのマネージャーとして人材育成にも取り組みつつ、データサイエンスグループのマネージャーや開発部門なども兼任しており、様々な角度から旅行領域に関わっております。

『じゃらんnet』とは

 まずは、私の担当領域である『じゃらんnet』について、簡単にご紹介できればと思います。『じゃらんnet』は、国内最大級の旅行予約サイトであり、全国の宿・ホテルの中から、自分好みの宿・ホテルを予約できます。また、旬のイチオシ特集をはじめ、旅行者のクチコミ情報を元にした「宿ランキング」や、宿泊と交通(飛行機・新幹線・特急)を自由に組み合わせて予約できる「じゃらんパック」、レジャー体験を予約できる「遊び・体験予約」、観光スポットのコメントを投稿できる「観光ガイド」などを提供しています。


様々な専門性を活かすことで、カスタマーへの価値提供を実現する組織

PdMとしてVUCA時代を楽しむ

 それでは、じゃらんnetのPdMとして働く魅力を簡単にお伝えできればと思います。現在、ビジネスの現場では、「Volatility(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」を用いてVUCA時代とも言われますが、コロナ禍の中で旅行業界はまさに変動性が高い、不確実で複雑であるという状況のように思えます。そして、我々がユーザーに届ける情報やユーザーが旅行サービスに求めるUX・体験なども日々変化しています。しかしその一方で、様々なテクノロジーも進化を遂げており、これまで実現できなかったUXを工夫次第で容易に提供できる環境が整ってきているのはとても楽しみに思えます。そんな状況の中で、『じゃらんnet』におけるPdMの魅力としては、世の中のニーズや課題に対して、最適なテクノロジーやデータ(サイエンス)などを活用し、ユーザーが旅行サービスに求めるUXを高速に実現していくことにあると思います。

専門性を活かせる組織を目指して

 ユーザーが求めるUXを実現するにあたって、我々の組織としては様々な専門性を活かすことで、ユーザーへの価値提供を目指すことを意識しています。

 例えば、「データ分析をもとにユーザーが求めるニーズを把握し、あるべきUXを検討すること」や「様々なアルゴリズムを適用することでユーザーの不を解消すること」、「クラウドコンピューティングやマシンラーニングといったテクノロジーを用いた課題解決」など、技術革新が続く新しいテクノロジーを用いることをPdMとして率先してリードしていくことで、高速でユーザーの課題解決に取り組んでいます。私自身もデータサイエンス組織のマネージャーや開発部を兼任しており、ユーザーの求めるUXの実現のために、自身のバックグラウンドを活かしてPdMとして活動しています。その経験からデータサイエンスやテクノロジーに関連するような様々な専門部署ともスムーズにコミュニケーションができ、課題に対するソリューションをよりスピード感を持って実現できているのは、とても魅力的です。その結果、変化が激しい環境においても『じゃらんnet』ではユーザーのニーズへの対応を高速に重ねることできています。

一方、PdM組織のマネージャーという立場としても、様々な専門性を活かしたPdMがどんどん行動していくことで、ユーザーが求めるUXを高速に提供できる組織を目指したいと思っています。さらに、最近では新たに加わったデザイン組織からもPdMとしてチャレンジをしてもらったことで、サービスを通したユーザーへの価値提供の質と幅が広がったと感じています。デザイン組織の仲間が最近加わって起きた変化について、デザイン組織のメンバーの一例を挙げてご紹介します。 

デザイン組織の知見を活かしたPdMも活躍

 UIUXデザイナーの前職を経て、昨年からデザインディレクターという新規ポジションでグループに参画した、原田洋佑もその一人です。デザイン組織としては、複数のチームに所属するデザイナーを取りまとめ、デザイン戦略面からプロダクト全体における問題定義と解決、デザイン品質の向上を行っています。彼が参画する前のUI検討の課題としては、”UIUXの課題に対するデザイン面からの考察・検討の不足”と ”UIの判断基準をデザイン側から提示できず、各チームの判断に一貫性がなくなってしまう”という2点があり、結果としてデザイン品質が一定の水準を担保しきれていませんでした。そこで原田がデザインの知見を持ったPdMとして参画し、検証フローの設置やメンバーの関係性の再構築を実施。それらが功を奏し、各デザイナーとPdMが円滑なコミュニケーションを取りつつ、一定の水準を担保したプロダクトをユーザーに提供できるようになっています。

【施策例】スマートフォンサイト TOPページの改善

デザインの知識をバックグラウンドに持ったPdMとデザインディレクターで意見を出し合うことで、多くのユーザーの主目的となる「条件を設定し検索する」操作へのアクセシビリティ最適化といった課題を明確にし、改善を行いました。PdMを中心とし、まずはデータを基にページ構成要素の優先度づけを実施。そこから情報構造や情報量、色彩の誘目性の改善などアクセシビリティの向上を期待できるポイントについて判断できる状態にし、CVRの大幅アップに貢献をしています。

最後に

 ご紹介した我々の組織は、PdMではない様々な専門性のあるキャリアを歩んできた場合でも、これまで培ってきた経験・スキルを強みとし、専門性を活かしたPdMとして新たにチャレンジできる環境です。さらにデザインマネジメント組織も加わったことで、得意な領域に幅のあるPdMがどんどん活躍できる組織になってきています。メンバーにはそんな環境の中で、様々なバックグラウンドを活かしながら切磋琢磨することで、プロダクトの成長だけではなく、自身の成長も楽しんでほしいと思っています。そして、これから更に色んなバックグラウンドの方々と一緒に働くことで、新たな刺激を得られるのを楽しみにしています。

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