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Airシフトにおける事業フェーズ転換期のチームづくり

はじめまして。『Airシフト』のプロダクトマネジャーを担当している渡邊と申します。もともと別事業のプロダクトマネジャーを担当していて、約1年間の育休を取得した後、今年の4月に復職しました。

後述の通り、『Airシフト』は事業開発フェーズ(0→1)から事業拡大フェーズ(1→10)への転換期であり、組織体制も数名から数百名に一気に拡大しました。また、復職した時点では今の役割であるプロダクトマネジャーを担当する予定は一切なく、UXディレクターとして『Airシフト』に関わることになっていました。この記事では、事業転換期である『Airシフト』において、半年間かけて自分や所属するプロダクトデザイン組織の役割をどのようにつくってきたのか、さらに急拡大する中でもみんながお互いに仕事のすき間を埋める動き方ができているチームー「いいチーム」ーをどうつくってきたのかという話をしたいと思います。

『Airシフト』とは

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『Airシフト』は、やりとりも作成もラクになるシフト管理サービスです。現在は、飲食店やスーパーなど、アルバイトスタッフが多く在籍する業態のお店でご活用いただいております。

シフト管理に関わる業務(スタッフの方から希望シフトを集めたり、シフト表を作成したり、作成したシフト表で埋まらない日程のシフト調整をしたり、さらには直前に欠勤連絡があったりなど)を、多くのお店では紙やメッセージアプリで実施しています。シフト管理業務に、店長の方はとても多くの時間を割いていて、その手間を削減するためのサービスとして『Airシフト』を提供しています。

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また、スタッフの方はシフトボードというアプリを使ってお店にシフトの希望を伝えることが可能で、課金形態は、シフトボード連携しているスタッフ数×110円/月(税込)のシステム利用料。使った分だけ&お店の金銭負担がなるべくかからない料金になっています。

職業:UXディレクター。仕事はまだない。

育休から復職後、『Airシフト』の担当になった時点での自分の役割はUXディレクターでした。起案済みのプロダクト案件と要求事項があり、それを実現する体験設計を担当する仕事です。
ただ、配属当初は『Airシフト』の体制図上、UXディレクターの役割は存在しませんでした。というのも『Airシフト』は、昨年までは事業フェーズとしては事業開発フェーズ(0→1)であり、事業開発とデザイナー、エンジニアだけで構成されたスモールチームだったからです。
しかし、今年に入ってからセールスによる拡販も開始し、事業拡大フェーズ(1→10)に移行。私が所属するプロダクトデザイン組織も『Airシフト』に関わるようになったという経緯です。

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配属されたはいいが、仕事がない...?本当にやることが見つからなかったので、まずは『Airシフト』の体制図に書かれていた人たちに時間をもらって、どんな仕事をしているのか教えてもらい、そこから『Airシフト』で動いている案件の状況が分かるドキュメントを勝手に作ることにしました。
そこで分かったのが、期初に実施されたキックオフ資料には優先度が高いアジェンダとして記載があるけど、今のところ進捗がなさそうな案件がありそうだということ。当時のプロデューサーに相談した結果、その案件のやるやら検討から任せていただけることになりました。

UXディレクターからプロデューサー/プロダクトマネジャーに

並行して、『Airシフト』に関わる人にお話を聞いて全体像をまとめる活動は続けていきました。今年からセールスによる拡販もスタートしていたので、セールスの関係者にも話を聞いてみると、どうやらお客様への提案で困っていることがありそう。商談のボトルネックをプロダクト改修により解消できないか?をセールスの関係者と一緒に議論することを始めました。
任せていただけることは増えたけれど、このまま全部を1人で担当しているとできることも限られる。何より、『Airシフト』のプロダクトチームとして優先順位の高い案件に時間を使えているのか?
これまで様々な人に話を聞いてまとめた全体像をもとに、プロダクトチームとして何を優先して取り組むべきか。どんな体制で取り組むべきかを自分なりに整理し、ユニット長やGM、プロデューサーに相談に乗ってもらいました。その結果、優先度の高い案件へのリソース再配分と、今後の案件の全体管理を任せてもらえることになり、前任のプロデューサーが離任するタイミングとも重なって今に至ります。

仕事のすき間を埋める

自分がこの半年間で取り組んできたことをまとめると、「仕事のすき間を埋める」活動をしてきた、という一言につきます。
企業の中では、みんな何かしらの役割を担っていて、その期待に応えるべく仕事をしています。しかし、お互い十二分に仕事をしていても噛み合わない、方向性が合わないことはよくあると思います。
プロダクトマネジャーの役割の一つはすき間を埋めることである、ということを実践から実感しました。

いいチームとは、みんながお互いに仕事のすき間を埋める動き方ができているチーム

あくまで自分の経験からの話になりますが、「いいプロダクトチーム」とは、みんながお互いに仕事のすき間を埋めるような動き方ができているチームだと私は考えています。それぞれの専門性や役割分担はあれど、事業として優先するべきことは何か?それを実現するために足りていない・抜け落ちていることはないか?をみんなが考え、行動できているチームです。
いいプロダクトチームづくりの土台になるのはきっと、情報の透明性です。『Airシフト』事業の重要アジェンダの検討状況や事業数値がオープンになっており、かつみんなが把握できている状態。『Airシフト』クライアントのリアルな声をみんなが知っている状態。社員か業務委託かなども関係なく、全部オープンにして認識がそろった状態で初めて、お互いの仕事のすき間に自然と染み出せるようになるはず。自分の所属するプロダクトデザイン組織を軸にそれを進めていっています。道半ばではありますが、例えばプロダクトのオンボーディングを推進するために、『Airシフト』に関わる関係者全員で事業及びクライアントの課題を共有・認識合わせする場を設計。プロダクトのみならず、セールス、カスタマーサクセス、マーケティング、データサイエンティストなど各分野の専門家を集めたオンボーディングチームを作ることができ、オンボーディング指標の改善に繋がりつつあります。

さいごに

今回紹介したお話は、もちろん私一人で実現しているものではなく、多くの関係者にサポートいただいています。また、『Airシフト』が所属する事業ユニットの行動指針が「いいものをつくる」であり、いいプロダクトをつくるための提案が通りやすい事業風土だというのもあります。
『Airシフト』は1→10フェーズであり、プロダクトグロースに関わる取り組みは色々動いているので、グロースに関わりたいUXディレクター・デザイナーは大歓迎ですし、私が所属するプロダクトデザイン組織では『Airシフト』以外にも様々なプロダクトに関わっているので、今回紹介したような事業におけるプロダクトデザイン組織の関わり方から設計する仕事もできると思います。



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