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久しぶりに週5日出社して、「ワークプレイスの選び方」を身につけた話

こんにちは!12/23(土)のアドベントカレンダーを担当します、プロダクトデザイン室の 行川奈央(なめかわ なお)です。

2019年12月に株式会社リクルートに入社し、PdMとして『ゼクシィ』『ホットペッパーグルメ』のUX改善を担当してきました。
趣味はアイドルのライブ鑑賞・遠征旅行で、仕事が終わり次第、新幹線や飛行機に乗って度々地方に出向いています。

ところでみなさんは、最近はオフィスに出社していますか?週5日出社に戻った方、週2〜3日は出社し残りは在宅で働くようになった方、現在も基本的に在宅で業務を行っている方など、コロナ禍を経て、働き方の多様化がすすんだと思います。

今年は、個人でも、所属部署でも、どんな働き方が良いかを模索する一年だったので、その中で気付いたことをシェアできればと思います。


この記事を届けたい人


この記事は、普段メンバーをマネジメントする立場になく、チームの1メンバーとして働いている方にこそ参考にして欲しいなと思って書きました。「どんな環境が働きやすいのか」は、経営者の方や管理職の方は常日頃考えているテーマかもしれませんが、1メンバーとしてはなかなか考える時間を確保できていないテーマではないでしょうか。この記事が、一人ひとりが「自分はどんな職場環境だったら働きやすいかな?」と考えるきっかけになれば幸いです!

2023年3月、とりあえず週5日出社してみた


2023年3月頃、所属部署の中で「出社頻度を増やしてみたら、生産性が向上するのでは?」という仮説が浮上し、下記のような前提で所属部署の社員で出社する頻度を増やしてみることにしました。

  • フリーアドレス制だが、出社した際に使用するエリアをざっくり決めておく。

  • 出社する日/在宅勤務する日を予め決めて、前週までに組織内で共有する。

それまでは、出社しないと対応できない業務がない限りは、在宅勤務で過ごしていました。突然週5日通勤するようになった結果、急激に生活が変化し、いくつか困りごとが発生しました。

  • 刺激が多すぎて疲れる。肩こりや眼精疲労が悪化した。

  • 家事が滞るようになった。

  • 食費、交際費、被服費など支出が増えた。

元々肩こりがひどく鍼治療に通っていたのですが、出社する頻度が増えてから1ヶ月ほど、外から受ける刺激が急増し、自律神経の乱れを指摘されていました…。「刺激が多く疲れる」という意見は同僚からも聞こえており、生活リズムを変えることは想像以上に身体への影響が大きいことに気付きました。

一方で、良い変化も感じました。

  • 自宅から最寄り駅まで往復するようになったこと、オフィス内で会議室の移動などでこまめに立って動くようになったことで、活動量が増えた。

  • 活動量の増加に加えて、人と会って話すことでも適度な疲労感が生まれ、寝つきが良くなった。寝つきが良くなったことで、翌日の生産性が改善した。

元々、仕事だけして1日を終えてしまった日は、充実感が低く、意味もなく夜ふかしをしてしまうことがよくありました。この夜ふかしの癖が、出社した日や、同僚と飲みに出掛けて楽しい気持ちで帰宅した日には発動しづらいことに気付きました。

※「就寝時間を先延ばしにしてしまう」行為は、2020年に中国の若者の間でよく見られる傾向として指摘され、「报复性熬夜」という言葉が生まれました。日本語では、「報復制夜ふかし」「報復制徹夜」などと訳されているので、気になる方は調べてみてください。


2023年4月、出社することで中途入社・異動者のフォローがしやすくなった


出社頻度を増やして1ヶ月経った2023年4月、新年度を迎え、中途入社や異動により複数のメンバーを新たに迎えることになりました。この時、中途入社・異動者以外のメンバーも多く出社していたため、「その場で誰かに質問できる」「質問した相手が回答を知らない・手が離せない場合でも他のメンバーがサポートできる」環境になっていました。組織に定着するには、参画した早い段階で対面のコミュニケーションをたくさん重ねて「質問しやすい、フィードバックをしやすい(受け取りやすい)関係」を構築しておくことが重要だと感じました。

一方で、中途入社・異動者が出社に対してどう感じているのかは、個々の声を聞くようにしたいとも感じました。前の部署で出社しない生活リズムを確立している人や、在宅勤務を前提として転職した人にとっては、出社しないと万全のフォローが提供されない環境は、「馴染みづらいな」と感じさせてしまう要因になります。自身が先んじて、在宅勤務→週5日出社の生活リズムの変化がいかにストレスになるかを体感していたので、「目の前の相手にとって、出社してフォローを受けることはハードルになっていないだろうか?」とフラットな視点で考えられるようになった気がします。

2023年11月、環境の変化により出社スタイルに変化が・・・


リクルートでは、オフィスの利用状況をモニタリングし、オフィスがその時々の最適になるよう、定期的に見直されています。このモニタリングを経てオフィスのレイアウトが見直されたことを受け、11月から約1ヶ月は下記のように出社スタイルを変更しました。

>フリーアドレス制だが、出社した際に使用するエリアをグループ内でざっくり決めておく
→こちらは撤廃し、各組織に割り当てられたフリーアドレスのエリアの中で、空いている席を自由に使用する形に変更しました。

>出社する日/在宅勤務する日を予め決めて、前週までに組織内で共有する
→こちらも撤廃し、各自が出社するタイミングは事前に共有しなくて良い形に変更しました。

出社スタイルを変更してから、「出社のメリットを感じづらくなった」「これにより出社する頻度が減ったが、結果として生産性が落ちてしまった」と感じるようになりました。
同僚からも同じような意見を聞いたので、理由を深掘りしてみたところ、

  • 出社しても同僚が来ているか分からない。来ていたとしても、使用可能な席の範囲が広いため、使用している席がバラバラとなり、口頭で質問したり雑談したりする機会が減った。

  • 出社している同僚が減ったことで、自席の周りで知らない部署の人が仕事をしていることが多くなった。全く知らない人に囲まれることで、ストレスが増えてしまった。

  • 日によって使用する席が違うので、サブディスプレイとの接続設定や椅子の高さなどを毎朝調整する必要があり、手間がかかる。

などが要因でした。
現在のオフィスのレイアウトを活用しながら最大に自分が能力発揮できる出社スタイルを、引き続き探っていければと思います。

分かったこと① 「出社は選択肢の一つ」という位置づけが、心理的安全性につながる


2023年3月以降、自分や同僚の出社スタイルを観察してきましたが、出社することは選択肢の一つとして位置づけたいと思いました。

「選択肢を提供する」という組織のスタンスが示されているのが肝です。「ルールを設けている」組織よりも、「選択肢を提供する」組織の方がメンバーの相談に柔軟に乗ってくれそうな印象があり、安心して仕事に集中できると感じました。

一方で、会議の内容によっては対面で会話した方が捗る場合もあるので、出社して対面で会議を開催する時は、その意義や目的を説明できる人でありたいです。また、個人的には出社した方が仕事が捗るので、引き続きオフィスを活用していこうと思います!

分かったこと② 「自由」や「変化」はストレスにもなる。自由度高くやることと、ルーティン化させることの区別は重要

生活リズムを変えること、豊富な選択肢から日によって異なる選択肢を選ぶことは、人間にとって負荷になり得ると、様々な出社スタイルを試していく中で気付きました。刺激や変化があること自体は悪いことではないのですが、仕事で成果を出すことに集中したい時は、「自分が最も生産性高く働けるルーティンを作ったら、そのルーティンを無闇やたらと変えない」というやり方は、自分に合っていると感じています。

ただし、何をルーティン化するのが向いているのかも個人差があるところなので、今後も同僚の様々な働き方を観察し、より良い労働環境にできる伸びしろがないか探っていこうと思います。

来年も、みなさんがいきいきとお仕事できる一年でありますように!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました^^



事務局より

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