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入社5年目でSTEP休暇を取ってデンマークに行きキャリアを考えた話

こんにちは。リクルートのプロダクトデザイン室アドベントカレンダー2023 19日目を担当する立原です。

プロダクトデザイン室で『リクナビ』のUX改善を担当しております。2019年に新卒入社し、今年で5年目です。そんな私は、とある理由で、リクルートの独自の休暇制度である『STEP休暇』を活用し、3週間ほどデンマークに行って参りました。

この記事では、リクルートの独自の休暇制度であるSTEP休暇について知りたい方や、キャリアについて考えたいけど時間が取れず悩んでいる…といった方向けに、STEP休暇の活用方法・メリットデメリット、キャリアについて考えたことをお話します。ひとつの参考になったら幸いです。


STEP休暇とは

リクルート独自の休暇制度で、簡単に言うと、在籍3年ごとに、2週間~4週間のお休みがもらえるという制度です。

正式には、下記のように定義されています。

STEP休暇制度とは、心身のリフレッシュや休暇促進を目的に、在籍3年ごとに1回取得できる休暇です。暦⽇で14〜28⽇(休⽇を含む)の範囲で任意に取得可能です。※連続で取得することが必須。

でも、実際に使っている人いるの?2週間~4週間も業務調整できるの?と思われる方もいるかもしれませんが、私の体感的には、活用したい人はリーダーであっても業務調整をして使っている印象です。とはいえ、私もマネージャーに初めて相談した際は少し緊張しましたが、「いいですね!業務の調整はしますし、ぜひ行ってきてください」と開口一番に言ってもらえ、マネージャーの温かい反応にとてもホッとしました。

STEP休暇を取った理由

大きく3つあります。

  1. コペンハーゲンで開催されるCIID主催のサービスデザインのワークショップに参加するため(※後述しますが、航空券を買った後に中止になるというまさかのトラブルにより結果的に参加は叶いませんでした…海外ですね…)

  2. 入社5年目のタイミングで、海外で働くことの可能性や、今後どう働いていきたいのかを見つめ直したかった

  3. 一人あたりのGDPが日本より高く、幸福度が例年世界トップ3に入る国の生活をじっくり観察してみたかった

3週間の過ごし方

当初のSTEP休暇を取った大きな理由であるサービスデザインのワークショップへの参加が直前に中止になるハプニングがあり、結局丸々3週間予定が白紙にになってしまいました…。
でもこんな機会はなかなか無いので行こう!と決め、飛び立ちました。

なるべく当初のしたかったことが達成できる過ごし方になるように考えて、自らアポを取るなどして、

  • 現地の美術館や、デザインの専門学校などを見学させてもらう

  • 現地で働く日本人、現地人の双方に話を聞かせてもらう

  • 現地の家庭にホームステイさせてもらう

という極力ローカルで、かつ現地の生な情報を得られる過ごし方をしました。
この記事では滞在の様子など詳しい内容は趣旨から逸れてしまうので控えますが、代わりに少しだけ写真を載せます。もしデンマークにご興味ある方いらっしゃったらご参照ください!

デンマーク特有の教育機関フォルケホイスコーレ。ここはデザイン専門で、プロダクトデザイン学科の教室。本棚を作る課題に取り組む学生
平日の17時。仕事・学校終わりの人達が川辺で日を浴びに続々と集まっている様子

3週間のSTEP休暇を取ってよかったこと

ここからはSTEP休暇を取って良かったなと感じたメリットを書きます。

①肩書のない自分で過ごし、本来の好奇心を味わうことができたこと

社会人になると、○○会社で~~をしているという肩書とセットで過ごす時間が大半かと思います。でも○○会社も、肩書もいったん置いておいて、時間を過ごすこと(会社を辞めるでもなく“いったん置いておける”というのがSTEP休暇ならではの良さだと感じます)、「自分ってこれが好きだったな」などと、眠っていた好奇心を思い出すことができました。
私は久々に英語を使ってみて、自身が英語好きで、学生時代に頑張ってスキルを磨いてきたことを思い出しました。せっかくなら職場に帰ってからそれを活かす方法ないかな?と考えるきっかけにもなりました。その後、小さくではありますが、チーム内でUXの海外事例を翻訳して発信をし始めてみました。

②大きな問いをじっくり考えることができたこと

今後海外で働きたいのか?仕事で何を重視したいのか?どんなスキルを高めたいのか?どんな暮らしをしたいのか?など漠然とした大きな問いを様々抱えていたのですが、仕事をしながらだと中々まとまった時間が取れず、考えることを放置しがちでした。でも、3週間まとまって仕事から離れる機会があると、行きたい場所に行き、普段できない体験をし、色々な人と話ができるので、まず気持ちがものすごく晴れました(笑) いい精神状態でいると、前向きになり、いい発想も浮かびやすい気がします。その中でより本来の自分らしく考えることができたと思います。

STEP休暇を海外で過ごして良かったこと

ここでは補足として、海外でSTEP休暇を過ごしたことで感じたメリットを書きます。

①日本を相対化してみることができたこと

普段日本でいち会社員として仕事をする中では、あまり持てないマクロな視点で社会を見ることができる、新鮮な機会でした。
中でも痛感したのは円安でした…。ただでさえ物価の高い北欧では、物価は日本の2倍ほどでした。3週間いたためずっと観光気分でお金を使う訳にもいかず、日々の生活で何とも言えないやるせなさを味わいました。
他にも、色々な違いを目の当たりにしました。例えば、16時に退勤し、仕事も余暇も全力で楽しむ人々。両親で52週間の産休・育休の取得が権利として認められている 制度。高くても生活に還元される実感があるので満足度が高いという税金。40代の女性が首相の社会など。様々な日本との違いや、それによる生活の様子を見ることができました。

②違いを体感できたこと

これらの違いはネットで検索すれば手軽に手に入る情報ですが、実際に体当たりで感じる体験がきっと一番大事だったかもしれないなと思います。今は手軽に多くの情報が手に入れられて便利な反面、すぐ忘れてしまったり、行動に移すには至らなかったりするように思います。実際に時間や労力をかけて体感したことで、ニュースで見聞きするよりも、問題意識が体に刻まれた気がします。帰国してからも、関連するものを見聞きすると行く前よりも自然と自分事になっていて、STEP休暇を取る前からの変化を感じることができました。

STEP休暇で注意したほうがいいこと

早めに相談・調整をしよう
適切な時期は人によると思いますが、私の場合は、取得の半年前にはマネージャーに相談していました。業務調整も必要なので、早ければ早いほどいいと思います。

STEP休暇の結論

3週間の結論として、一人あたりのGDPが世界上位で、幸福度も世界例年1~2位であるデンマークに行っても、現在の日本での仕事、暮らしにとても満足している、という自分に気が付きました。自分でも意外な結論でしたが、それってとても幸せなことだなと思います。その結果、それを可能にしてくれている会社の存在に感謝するようになり、帰国後さらに仕事に前向きに向き合えるマインドになりました。このような機会を下さった、マネージャーや、チームの方々、そして懐の大きな会社に感謝です!


事務局より

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