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『ゼクシィ オンライン招待状』 ②既存事業領域における新規事業 スモールチームでのスピード感ある立ち上げ秘話

こんにちは。リクルート プロダクトデザイン室、プロダクトマネージャーの八木です。

先日、『ゼクシィオンライン招待状』というサービスの本格提供がスタートしました。
※プレスリリースはこちら

プロダクトデザインで大切にしていたポイントについて触れた前回の記事(①新規プロダクトの品質と魅力を高める!3つの工夫)に続き、今回は、既存事業領域における新規事業立ち上げの特徴や、スモールチーム×スピード感のある立ち上げプロセスなど、プロダクト立ち上げの裏話についてご紹介させていただきます。


『ゼクシィオンライン招待状』とは?

『ゼクシィ オンライン招待状』は、「WEB招待状」「ゲスト情報管理」「オンラインご祝儀決済」の3機能を備え、ゲストの招待から出欠・ご祝儀管理までをWebで対応でき、結婚式の準備におけるカップル、ゲスト、会場それぞれの負担を軽減できるサービスです。
詳しくは、「①新規プロダクトの品質と魅力を高める!3つの工夫」でも説明していますので、併せてご確認ください。

プロダクト立ち上げの裏話

ゼクシィはこれまで、結婚情報総合サービスとして、カップルの結婚式場検討や結婚式準備に関する情報提供をお手伝いしてきましたが、それだけでは解決できていない課題もありました。結婚式準備においては、招待客リストの準備に始まり、招待状の作成、出欠確認、当日のプランニングなど、多くの作業が必要になります。アナログな工程も多く、カップルやゲスト、結婚式場スタッフそれぞれに負担がかかっていました。

人生で何度も経験することのできない、結婚式という特別な日が素晴らしいものになるように、準備でラクできるところはラクをしながら、楽しく進めていただきたい。素敵な一日となるプランニングに専念できるようにしたい。そう考え、プロダクトの検討をスタートしました。

検討開始時、既に世の中には複数のWEB招待状サービスが存在していました。
コロナ禍もあり、WEB招待状利用は加速したものの、それでもまだWEB招待状を利用するカップルは少数派。
結婚式場でもまだあまりニーズを実感されていないことが多い状況でした。

ゼクシィならではのカップル、結婚式場との接点を最大限に活かし、それぞれのニーズやプロダクトが進むべき方向性を掴むために、まずは早期にサービスリリースし、カップルと結婚式場のリアルな声をお聞きしながら検証サイクルを回していく事が重要だと考え、MVPを定義して開発をスタート。

実際にこの後、検討スタートから1年弱、全ての要件が決まってから約4か月で、β版プロダクトのリリースを迎えることとなり、高速リリースを実現できました。

高速リリースの裏話

検討スタートしたものの、オンラインでのご祝儀決済を実現する決済方式はリクルート全社でも前例がなく、論点も多岐に渡ったため、検討にはかなりの時間を要することが決定的な状況でした。

そんな中でも開発を前に進めるために、今回はフェーズを価値で分割し、全ての要件が決まる前に「待たずに作る」という取り組みをしています。

本プロダクトを以下4つの価値に分割し独立させることで、各フェーズを平行して進めることが可能になりました。

  1. 招待状の作成

  2. 招待状への回答

  3. オンラインご祝儀決済

  4. 集まったご祝儀の入金

検討が難航しているオンラインご祝儀決済に依存しない要件を切り出し、先に開発を進めていくことで待ち時間が減り、全体の工期を大きく短縮することができました。

今回のプロダクト開発では、ディレクター、デザイナー、エンジニア、QA、プロダクトマネージャーの各職種が揃ったチーム全体で、「何をつくるか」「なぜ作るか」という初期検討から具体的な実現方法まで、職種で分けない議論のオープン化、アクセスできる情報のオープン化を徹底していました。

このようなフェーズを分割した開発を行う上では、工程毎に役割を分断すると受け渡しコストが発生したり、全体感が失われて局所最適な解になってしまうリスクがあります。そのため、全フェーズにおいてワンチームで関わり、職種間でアイデアを出し合うことを大切にしてきました。

もちろん、プロダクトステージ毎に適した体制や進め方があるので、正式リリース後の現在は、異なる体制にシフトしています。

価値向上のための営みの裏話

常に心掛けているのは、カップルや結婚式場に対して本質的な課題を解決していくため、とにかく一次情報に向き合い、そこから得られた知見を高速にプロダクトに反映すること。

『ゼクシィオンライン招待状』のプロダクト開発において、プロダクト開発メンバーと営業との距離感がとても近いことは、特徴的な点かと思っています。

営業が集めてくれたリアルな声をタイムリーに共有し、一緒に課題を特定し、プロダクトの改善筋を見極め、反映していく。このサイクルを常に回し続けています。
プロダクト開発側でも、クライアントからの質問や要望を日々把握できる環境が整っています。現場のリアルな状況や、利用されているカップルと結婚式場プランナーの気持ちを把握することが、施策効果の良し悪しを左右し得る、非常に大事なポイントだと考えています。

β版検証の中で、本プロダクトがカップル・ゲストと結婚式場に対して十分なニーズがあることを確認し、その後本番化のための追加開発を経て、本プロダクトは2023年6月に正式リリースを迎えました。

現在、WEB招待状を使ってみたいと思っても「本当にゲストに対して失礼に当たらないか?」と不安を感じられるカップルや、新しいサービスの提案に不安を感じられる結婚式場プランナーもまだまだ多くいらっしゃるのが現状です。

WEB招待状という新たな選択肢を、カップルにも結婚式場プランナーにも喜んで選択いただけるよう、現在もチーム一丸となって引き続きプロダクト改善を進めています。

最後に

まだまだ駆け出しのプロダクトですが、今後も結婚式に関わる皆様に貢献していけるプロダクトに昇華していきたいと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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