SUUMO編集者が築30年の実家をリフォームした話
この記事はリクルート プロダクトデザイン室 アドベントカレンダー 2023の3日目の記事です。
みなさん こんにちは!プロダクトデザイン室note事務局の岡田です。
私は『SUUMO』のフリーペーパーの編集者で、かれこれ10年以上、素敵なお宅を取材させていただいたり、最新のモデルルームにおじゃましたり、住まいに関わる情報を日々収集しております。
そんな私が昨年、築30年の実家をリフォームして、いろいろ思ったこと・学んだことをご共有したいと思います。
プロデザ業務は全然関係ありません笑。空き家のご実家のある方や、リフォームを考えている方の参考になればいいなという気持ちで書いていきますね!
まずはBEFORE→AFTER!
最初に、どんなリフォームをしたのかをざっくりご紹介します。
主に、1階をガラリとリフォームしました。
昔の家なので、キッチンが北側の暗い場所にあり、3つの和室が南側に並んでいました。「暗い・古い」印象を払拭したいと思い、当初は吹き抜けも検討したのですが、予算の問題と、古い家で吹き抜けをつくると冷暖房効率も悪くなりそうなので、リビング・ダイニング・キッチンとすべての居場所を南側にすることで明るさを担保しました。
とくにキッチンは大移動させて、明るく・暖かく、庭の緑も眺められるいい感じになりました。
リビング BEFORE
↓リビング AFTER
キッチンBEFORE
↓キッチンAFTER
リフォームした理由
2021年の春、現在の住まい(マンション)から徒歩20分ほどにある、夫の実家が空き家となってしまいました。
ですが、夫は「まだ売らない」とのこと。ではどうするか?
賃貸に出すにしても結構古いのでリフォームしないと借り手もつかないのでは?あと、自分たちで住むという手もあるよね。
ただし、娘の学区外になってしまうので引っ越すとしてもまだ先か…。などとイマイチ利用方法が決まらない状態ではありましたが、空き家のまま放置すると劣化も早くなるというし、何と言ってもお義父さんお義母さんが大切にしてきた家が、廃墟のようになるのも悲しい。
「じゃあ別荘的に使えるように少しリフォームしてみようか」と検討を開始しました!
リフォーム会社探し
下記3つのルートから4社に相談しました。
① 弊社『SUUMOカウンターリフォーム』に下記の要望を伝えて2社紹介してもらう。
【要望1】
軽量鉄骨の一戸建てのリフォームに対応していること。
※リフォーム会社によって、マンションのみ対応、戸建てでも木造のみ、など対応できる構造が決まっています。
【要望2】
暗い・寒いを解消したい。
【要望3】
シンプルで洗練されたデザインが得意な会社。
② リフォーム会社に詳しい『SUUMO』のメンバーに、好みの雰囲気の家の写真をいくつか送り、おすすめ会社を紹介してもらって、そのうち1社に連絡。
③ 実家を建築したハウスメーカー1社
ちなみに、自分が過去取材をさせていただいて、いいなと思っていた会社は、戸建てを対象としていなかったり、施工エリア外だったりして、お願いできずでした…。
間取りプラン・見積りを比較検討
上述の4社へ下記要望を伝えて間取りプランと見積りをご提案いただきました。
① 暗い・寒いを解消したい
② キッチンは真ん中にしたくない。生活感がどうしても出るので、はしっこでOK。子どもも大きいので、家族を見守りながら料理よりも、庭を眺めたい。
③ 床や壁などの内装材の素材感にはこだわりたい。ただ見た目がきれいでも汚れていたら台無しなので、掃除しやすい&汚れが目立ちにくいもの希望。
④ リフォームした部分だけとってつけたように、浮かないようにしたい。
各社と数回打ち合わせをして、間取りプランと、CGで見せてくれた内装デザインが圧倒的に素敵だった1社に決定。
ただ、見積りが予算の2倍以上だったので(!)、当初予算にはできないまでも、このあとプランを調整していただき、コスト削減をいろいろしました。
設計契約を結び、設備や内装などの詳細をつめていく
設計士さんにご提案いただいたキッチン・バス・トイレなどの設備や、床材や壁紙などの現物を見にショールームに行きました。
そこですんなり、これでOKと決まれば終わりなのですが、私は、例えばキッチンなら7-8社くらいのショールームをまわりました。
キッチン以外にも バス・トイレ・床材・壁材…それぞれを見て回ったので、ここで何ヶ月かけたんだろう?
とくにフローリング材に異様に悩みました。小さい10cm角のサンプルをみても床に貼ったイメージがわかないんですよね。
床材のショールームはもちろん見に行きましたが、候補の床材を使用しているモデルハウスを調べて見に行ったり、お願いしているリフォーム会社さんの施工したお宅を見に行ったり、そのほか下記のようにパワポでイメージを何通りも作ってみたり…でもやっぱりこんな画像じゃわからん!となったりしていました。(最終的には、第一印象でいいなと思っていた床材に戻りました。)
一般的には、契約からプラン決定までの期間は決まっているので、ここまで比較検討する時間自体がないことが多いのですが、リフォーム会社さんが寛容で待っていてくださいました。
床材検討の様子 その①
床材検討の様子 その②
床材検討の様子 その③
並行して「捨て捨てキャンペーン」
リフォームのプランを検討しながら、1年がかりで実家のモノを整理・廃棄しました。(「捨て捨てキャンペーン」とはリクルートの社内用語です。ときどき実施されますw)
業者さんにお任せすれば一気に片付くのだと思いますが、思い出としてとっておきたいものや、まだきれいで使えるもの・売れそうなものなどの仕分けを、ほぼ毎週末やりました。
あと、ごみの日の朝行って捨てる。ここは実家が徒歩圏でよかったなというところです。
最後の最後は、工事が始まる直前に大型トラック3台でタンスなど大物を処分しました。廃棄料金35万円なり。
プラン確定・着工~完成
間取り・設備・内装材などがすべて確定したら、もうあとは ほぼほぼお任せです。
私は、工事の進捗を見るのが楽しみなことと、一応手違いがないかどうかの確認で、毎週末工事現場を見に行ってました。
約5か月の工事を終えて、2022年10月に完成!
リビング
ダイニング
キッチン
洗面所
「超近距離二拠点生活」のメリデメ
というわけで、徒歩20分で行ける「別荘的」な家(実家ですが)を手に入れまして、リクルートで2019年にトレンド予測としてご紹介した「デュアラー」の二拠点生活の超近いバージョンな暮らしができるようになりました。そのメリデメもちょっとご紹介。
2019年リクルートトレンド予測「デュアラー」
PowerPoint プレゼンテーション (recruit.co.jp)
【メリット】
リモートワークスペースとして最適。
私は今、月に1度程度しか出社しないため、基本家で働いています。
以前は、自宅マンションから1歩も出ずに1週間過ごす、なんてこともありましたが、今はこちらの実家でリモートワーク。
往復すると約4000歩+スーパーでお買い物したりしてもうちょっと稼げるので、少し健康的に。
また庭の緑に癒されたり、気持ちの良い環境で仕事をすることができます。
休日にちょっとアマプラ見よう、みたいな軽い使い方も
一般的な二拠点生活は、車で1~2時間以上なことが多いですが、徒歩圏二拠点はすぐに行ける。
ちょっと2時間映画見ようみたいな使い方も気軽にできます。リモートワークも含めしょっちゅう行くので、家の掃除や空気の入れ替えみたいなことも頻繁にできます。
気づくとアリンコやらクモがいるので、行かない期間が長いと蜘蛛の巣とかすぐ張られちゃうなと思いました。
【デメリット】
いつまでお金がかかるのか不安
これは距離関係ないですね、すみません。築古の家をリフォームすることのデメリットです。
家の中を一通りリフォーム終わったなと思ったら、先日の豪雨で出窓から雨漏りが!見てもらったところ外壁の補修が必要となりました。
あと、コウモリが屋根裏に住み始めてしまったので、その退治もしないと…など、なんだかんだお金がかかります。
まとめ
プロダクトデザイン室の仕事とは全然関係ない話を長々としてしまいましたが、お付き合いいただいてありがとうございました!
実家リフォームは、お金・効率・手間みたいなことを考えると、どうなんだろ?というところは正直ありますが、単純にリフォームは楽しかったですし、「空き家として放置しない」ことは、自分たちの気持ち的にもよかったのかなと思います。この家の活用法はまだまだ検討の余地ありですが、楽しく付き合っていきたいと思います。
ではよい年末をお過ごしください!
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