![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/173386639/rectangle_large_type_2_a6778b37163b4fe8b18aa5869cf1f871.jpeg?width=1200)
【ウラデザ!社員のプライベートな裏側】「自分の好きをカタチにしたい」から始めた間借り居酒屋経営で学べた、どんな仕事でも大切なこと
こんにちは!Air ブランドマネジメントグループの大濱奏絵です。
普段は、業務経営支援サービス「Air ビジネスツールズ」のブランドを、社内外に浸透させる活動に取り組んでいます。
例えば、お店に行ってキャッシュレスで支払いをする時、こんなカードリーダーを見たことはないでしょうか?
こちらの『Airペイ』も、「Air ビジネスツールズ」のサービスの1つです。
さて、みなさんは、本業以外の仕事、いわゆる副業をしたいと思ったり、実際にやってみたりしたことはありますか?
リクルートでは、副業することが許可されているので、社外でさまざまな活動をしている方が多くいらっしゃると思います。
私もそのうちの一人で、月に数回、不定期営業の間借り居酒屋を経営しています。料理人兼経営者として、メニュー考案、試作、仕込み、チラシ作りから収支管理まで、全て自分でやらなければいけないので、本業と並行するのは正直とても大変です…笑
それでも続けたいと思うのは、純粋に料理が好きだという気持ちがあるから。そしてここでしか得られない多幸感と、多くの学びがあるからなんです。
この記事では、副業を始めたきっかけと、副業を通して得られた学びを共有できればと思います。
「自分の好き」を、まずは副業からカタチにしてみたいと思っている人の背中を少しでも押すことができたら嬉しいです。
間借り居酒屋を始めるまで
①「好きを仕事にする」ことへの憧れ
いきなりですが、みなさんは憧れの職業ってありますか?
私の憧れは、ミュージシャンです。
といっても、なりたいわけでなくて、あくまで憧れなのですが、「自分の感性やアイデアを」「自分が好きなことで形にして届けることで」「目の前にいるお客さんが喜んでいる姿を見られる」からです。
もちろんこの3つにあてはまる職業は他にもあると思うんですが、私が音楽好きということもあり、特に「音楽」という手法で、自分の感性を形にして多くの人の心を震わせる力のあるミュージシャンはリスペクトの対象でした。
私はリクルートコミュニケーションズ(現リクルート)に入社した当初、新卒採用領域の制作ディレクターをしていたのですが、「自分の感性やアイデアを」「なんとなく好きな広告などのクリエイティブで形にできそう」という動機で希望していた職種でした。
周りの協力を得ながらアイデアを形にしていく経験を積む中で、本業でのやりがいを感じながらも、もっと自分の「好き」を原動力にできることに挑戦してみたいと思い、オンラインライブ配信事業を手がける音楽ベンチャーに業務委託としてジョインしたのが、最初の副業経験でした。
残念ながらその事業は途中で立ち行かなくなり、数ヶ月でクローズしてしまったのですが、その時、音楽ベンチャーのCEOがこう言っていました。
「俺はミュージシャンとしても、経営者としても、ミュージシャンがもっと音楽で食べていける世の中を作ることを絶対にあきらめたくない」
事業がクローズした時でも、闘志を燃やすCEOを見て、
「好き」のパワーの強さだけでなく、自分がミュージシャンであるという、当事者だからこそ持てる熱量に圧倒され、自分がそこまでの熱量を持てていなかったことに気づきました。なぜなら「当事者」になりきれていなかったから。
自分も、当事者だからこそ燃やせるエネルギーで何かに打ち込みたい。
これが私が飲食店経営を考え始めた1つめのきっかけでした。
②“いいからやってみなよ!”の後押し
私はお酒とごはんが大好きで、お酒に合う料理を作って、家に友人を呼んでは振舞うことが趣味でした。
音楽ベンチャーでの副業をきっかけに、当事者としてエネルギーを出せそう・出したいと思うのは料理を作ることだなあと思い、
友人が料理を食べて喜んでくれる姿を見るたびに、自分の料理をもっと多くの人に届けられる飲食店をやってみたいという思いが強くなっていきました。
そんな時、いつも通り食事を振る舞いお酒を飲み交わしていると、友人が「お店やればいいじゃん。」と一言。
「人が来てくれるかわかんないしなあ」と弱音を吐くと、
「ごちゃごちゃ言ってないでいいからやってみなよ。奏絵のご飯、美味しいから。」と、背中を押してくれました。そっとではなくだいぶ強めでしたが。
確かにやってみないとわからないな、そう思って、飲食店をやってみることにしました。
今取り組んでいる間借り居酒屋のこと
2023年11月に、間借り形態で居酒屋をオープンしました。
オープンから早一年が経ち、現在は月2回ほどのペースで営業をしていますが、ありがたいことに毎回20名ほどの方に来店いただき、予約でほぼ満席の状態です。
こだわりは、「意外な食材の組み合わせで、ここでしか食べられない、お酒に合う料理を作る」こと。5品のコース料理で提供しているのですが、リピーターを増やすためにも、毎月コース内容は変えていて、プライベートで行くお店で出てくる料理や、雑誌などを参考にしながら試作を重ね、新しいメニューを考えています。
ちょっとクセのある食材やスパイスを使ったメニューが多いのですが、
私の料理で「ゴーヤ」や「ブルーチーズ」といった好き嫌いの分かれる食材を克服した人が何名かいます。これが料理人冥利に尽きるんです…!
![](https://assets.st-note.com/img/1738837893-4KLGdQX9n7jWMeBPDa3qzfvO.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1738837928-19pe8jYJFfAPmaqHoChBbTcr.jpg?width=1200)
お酒も料理に合うものを自分でセレクトしており 、ナチュラルワインと日本酒は、営業日ごとに違うものを用意して、味の紹介ができるようにチラシも作っています。
飲食店経営をする中でわかったことは、営業を続けていくことがいかに大変であるかということです。
営業時間中は立ちっぱなしで体力勝負、営業時間外にもやらなければいけない雑務がたくさん。月に数回でもこんなにも大変なのに、毎日のように営業している飲食店のみなさんはどれほど大変なんだろうかと、頭があがりません…。
続けていくことは本当に大変ですが、自分が悪戦苦闘して考案し、作った料理を食べてくれたお客さまの「美味しい!」の一言は何よりも嬉しいです。
料理を提供する「当事者」としての熱量を持って、好きな食を通して自分のアイデアを形にして届け、目の前にいるお客さんが喜んでいる姿を見られる。
自分が憧れていた「好きを仕事にする」ことに挑戦できていることに、幸せとやりがいを感じています。
![](https://assets.st-note.com/img/1738838283-v9MYj8S0iInuNpEPzesxQlc2.png)
副業から得た、本業に活かせる学び
副業経験を通して得られた学びは、本業にも活かすことができています。
クライアントやカスタマーの解像度を高めること、つまり「当事者に憑依すること」の重要性と、そのための“想像力”の必要性です。
私が携わっている「Air ビジネスツールズ」は、事業者さんにとって「大切だけどやらなければいけない」日々の煩わしい業務の負担を少しでも軽くし、自分らしい事業運営ができるように支援したいという想いから、「商うを、自由に。」というブランドビジョンを掲げています。
この「日々の煩わしい業務」がどのようなものなのか、「自分らしい事業運営」をするために費やせる時間がどれだけ限られているのかを、身をもって知ることができました。
例えば、私の店では営業日ごとにお酒のラインナップを変えているのですが、営業日当日はギリギリまで仕込み作業があり、レジへのメニュー設定も当日までできていないことがほとんどです。
それが『Airレジ』なら、当日お店まで向かうタクシーの中で、5分もあればスマホひとつで設定が完了できます。
開店前のオーナーさんがいかに忙しいか、そして本来一番やりたいことである料理に、可能な限り時間をかけたいと切実に思っていることを痛感したとともに、「日々の煩わしい業務」の負担を、「Air ビジネスツールズ」が解消できているという貢献実感も感じることができました。
自分自身が、クライアントである事業者さんの立場に立てたことで、ブランディングするサービスの価値に自信が持て、サービスを提供する事業者さんの悩みや求めていること、実現したいことをありありと思い浮かべられるようになりました。
その結果、どのように「Air ビジネスツールズ」の価値を伝えていけば、より多くの人に知ってもらい、使ってもらえるかを検討しやすくなり、企画にも落とし込みやすくなったので、アウトプットの質を少しずつ高められていると感じています。
ただ、仕事では、今回の私のケースのように当事者になれない場合が多いですよね。それでも可能な限り「当事者に憑依する(なりきる)」ことはどの仕事でもできること。憑依できるかできないかで、アウトプットの質も、アウトプットを出すにあたっての熱量も変わってくるのではないかと思っています。
音楽ベンチャーでの副業は、私はミュージシャンになりきれていなかった。
入社2年目、新卒採用サイトのコンペに負けてしまった時、私はその企業を受けたいと思っている学生になりきれていなかった。
だからこそアウトプットにこだわり切れなかったし、こだわるにあたっての情報量も熱量も持ち合わせられていなかったんだと思います。
そうはいっても、自分がクライアントやカスタマーと同じ立場や経験をしたことがない場合、がむしゃらに「当事者になりきれ!」と言われても無理ですよね。その時に必要になってくるのが「想像力」なのではないでしょうか。
“こういう人は、こんな状況の時、何を思って、どんな言葉を発し、どんな行動をとるのだろうか?”
これを当事者同然に想像できるように、色々な情報に触れ、感じ、考えることで血肉にしていくことが、どんな仕事でも熱量を絶やさず、アウトプットのクオリティにこだわり抜くために大前提必要なことだなと、当たり前かもしれないですが大切だと改めて気付かされたと思っています。
まとめ
副業は、純粋に本業以外にやりたいことに挑戦できますが、
想像力を磨くために「色々な情報に触れ、感じ、考える」という意味でも、とても有効な手段だと思います。
本業では経験できないことを知り、出会えない人と交流したり、本業では味わえない達成感ややりがいを感じられたりする機会がたくさん転がっていると思います。
私のように「自分の好き」が何かしらあって、挑戦することに迷っている人はもちろん、明確に好きややりたいことが今は見つかっていない人でも、一歩踏み出してチャレンジしてみると、副業での経験が本業へのプラスの効果があったり、自分の世界や可能性を広げられる機会につながったりすると思います。ぜひチャレンジしてみてください!
お知らせ|プロデザ室は仲間を募集しています
プロダクトデザイン室の募集情報は〈こちら〉のサイトからご確認いただけます。ぜひご一読ください☆
https://blog.recruit-productdesign.jp/
お願い|noteのフォローをお願いします!
こちらのnoteアカウントをまだフォローしていない方!ぜひフォローしてくださいね。皆さんのキャリアやお仕事に役立つ記事を発信していますので、絶対損させませんよ!!!
お願い|できればX(旧twitter)もフォローをお願いします
プロダクトデザイン室の公式X(旧twitter)ではイベントの見どころやオリジナルコンテンツを更新しています。ぜひフォローしてください。
https://twitter.com/Recruit_PD_PR