リクルート・プロデザ室メンバーがコメント_「面白かったおすすめ本」編 夏夜に読む本④
リクルート プロダクトデザイン室(プロデザ室)のnote事務局です。
夏ですね。いかがお過ごしですか?
突然ですが、全5回にわたって「夏夜に読む本」の記事をお届けしたいと思っています。具体的には、プロデザ室のメンバーから募った”推し本”と”こんな人におすすめ”を4つのテーマ別にまとめてご紹介する予定です。
日が長い今だからこそ、
旅のお供に。喫茶店の一角で。たまには夜更かししがてら。
初めて出会った本と時を過ごしてみる夏はいかがでしょうか。
今日のテーマは「デザインディレクターが今期読んでよかった本」
全5回、4つのテーマで”推し本”をお届けします。
① プロダクトマネージャーが今期読んでよかった本
② デザインディレクターが今期読んでよかった本
③ 漫画だけど仕事に活きる本
④ その他、面白かったおすすめ本(その1)
⑤ その他、面白かったおすすめ本(その2)
①②は、③④⑤よりも仕事・業務に役立ったもののセレクトです。
ちなみにプロデザ室を構成しているのは以下の3職種となっています。
プロダクトマネージャー(=PdM)
デザインディレクター(=DD)
クライアントサクセス(=CS)
それでは!
以下、おすすめ本の紹介になります。プロデザ室メンバーのリアルなコメントもあわせてお楽しみください!
本題|今日の一冊を探す
『モモ』
プロダクトづくりに向き合う自分を見つめ直したい人におすすめ。その理由は?
ミヒャエル・エンデの作品は児童文学です。が、大人が読んでも大変勉強になることが多いです。この作品は、効率化することに取りつかれた世界で「それだけが全てではないんだ」とモモだけが気づくという内容で、私は時折ハッとしました。もしかしたら、真のUXってこういうところに溢れてるんじゃないかなと。この本を読むことにより、一歩引いた思考で業務にあたれるようになったと思います。
By:りゅーじん・『ゼクシィ』プロダクトマネージャー・他のミヒャエル・エンデの本も読みたいぜ
『物理学の理論的系譜』
解明することや謎解きが好きな人におすすめ。その理由は?
物理にハマっております。物理は理論と実験を往復することで、直感でわかることをコントロール出来るようにし、直感では理解できない事象を実験と理論から明らかにしていく学問だと思っています。
この本は、物理の「理論と実験についての試行錯誤の歴史」をめちゃくちゃコンパクトにまとめつつ、大事な理論は数式もちゃんと書くぜ、という意欲的なものになっています。また、なぜその数式に至ったのか、というのを教えてくれるのでまずは自力で解明したいというモチベーションを刺激されます。謎解きをしているような感じです。著者は2名なのですが、うち1人は最期まで執筆を続けられ、出版は見届けられなかったとのこと。後世に"伝えよう"という思いがひしひし伝わる一冊ですのでみなさん是非。
ちなみに、特殊相対性理論の章がマジで面白いです。(一般相対性理論の章に入るとマジで理解困難でした。著者の方ごめんなさい 。)
リクルートには物理の専門家も沢山いるので、誰かオンライン家庭教師やってくれないかなぁ・・・!
By:m.o・『スタディサプリ』プロダクトマネージャー・1日1ストレッチを継続したい意気込み
『三体』
宇宙や物理法則など抽象的なことが好きな人におすすめ。その理由は?
来年Netflixでドラマ化が決まっている、中国のSF小説です。バラク・オバマ前大統領やMetaのマーク・ザッカーバーグなども愛読者であることを公言しており、2015年には世界でもっとも権威あるSF賞のヒューゴー賞長篇部門をアジア人作家として初めて受賞しました。この小説の魅力はとにかくスケールが大きいこと!人類以外の文明や宇宙の法則について妄想が膨らみます。宇宙や物理法則など抽象的なことが好きな人におすすめです!
By:西村佳之・『Tempodas』プロダクトマネージャー・『Tempodas』(店舗用物件のマッチングメディア)使ってみてください!
『欲望の見つけ方──お金・恋愛・キャリア』
哲学などに興味のある人におすすめ。その理由は?
フランスの哲学者、ルネ・ジラールが提唱した「模倣の欲望」についての本です。「人は社会の中で、他者の欲望に触れ、その中で自分の欲望を形成する」という内容の理論です。この考え方を持つことで、自分の欲望だと思っているものはどこから形成されたのか、元は誰の欲望だったのか、ということを考えるようになり、自分の欲と多少なりとも距離を取れるようになりました。
By:つぶ・『SUUMO』プロダクトマネージャー・バーベキューするぞ?
『暇と退屈の倫理学』
(一人目のコメント)タスクに忙殺されている人、デザインや戦略など抽象的な事柄を扱う人におすすめ。その理由は?
プロダクトマネージャーとして目に見えるタスクに忙殺されるだけでなく、UXデザインや抽象的な事柄を扱うためにも「暇になるのが大事だな」と思っていました。が、それがどういうことかをあまり言語化できていませんでした。この本を読んでそもそも暇とはなにかを考え、生活や仕事との向き合い方の参考にしています。
By:knj・『じゃらん』プロダクトマネージャー・もっぱら体力つけたい
(二人目のコメント)ものごとに没頭できない人、没頭しすぎている人におすすめ。その理由は?
暇と退屈とは何か、退屈は人間をどのような状態にするのか、我々は退屈とどのように付き合っていくとよいのか、など「ものごとに没頭するとはどういうことか」の解像度を上げてくれる本です。
By:あみん・『Airペイ オンライン』プロダクトマネージャー・家族を海にでも連れていきます
『ねじまき鳥クロニクル』
プロダクトのユーザー(お客さん)と接して、時にはちょっと凹んでしまう人におすすめ。その理由は?
担当プロダクトのユーザーにご要望を頂く日々、耳の痛いご指摘を受けて自分の仕事に自信が持てなくなりそうな時があります。そんな時に、この本の一節を思い出すことにしています。「良いニュースというのは、多くの場合小さな声で語られる」。きっと私の作ったサービスも、静かに誰かのためになって、静かに喜びの声が囁かれているのではないか……そんなことをささやかに想って、今日も目の前の仕事に励みます。
By:やぎ・『Airペイ』プロダクトマネージャー・1年で7kg太りました!
『佐久間宣行のずるい仕事術』
キャリアに悩み始める社会人歴3〜5年目あたりの人におすすめ。その理由は?
この本は、業務を推進しながらも成長実感を得られずに不安である・この先のキャリア選択で悩む、といった悶々とした感情について上司に相談した際に薦めてもらいました。今やバラエティ番組やYouTubeでも引っ張りだこの佐久間さんですが、昔はそうではなく、自分の得意分野とやりたいことを別物として理解し、言語化することでキャリアアップを進めてきたという人生史が語られています。とても読みやすいです。
当たり前かもしれませんが、自分の得意なこと(頑張らなくてもできること)と自分がやりたいこと(情熱を持って頑張りたいと思えること・好きなこと)を改めて言語化しようとすると意外と難しいものです。この本を読んだ後で自己分析に励むと得られるものが多いと思います。
By:金魚マン・『SUUMO』プロダクトマネージャー・最近の映画を語りたい
『記憶術全史 ムネモシュネの饗宴』
単純に記憶力を高めたい人はもちろん、人間の想像力を活用する方法に興味がある人におすすめ。その理由は?
「記憶の宮殿」と呼ばれる記憶手法に着目した本です。人間は従来、抽象的なものよりも具体的なものについて「どこに」「何があるか」を覚えるのに優れています。その性質を活かし、覚えたい対象をイメージ化し、自分が想像しやすい空間に配置するというテクニックです。このテクニックを利用して、詩人から政治家に至るまで古来の人がどう物事を効率的に記憶し、自分のものとして活用してきたかを学ぶことができます。
By:つぶ・『SUUMO』プロダクトマネージャー・積読本の消化に勤しむ
以上、「夏夜に読む本」Day4のおまとめ便でした。
Day5は「面白かったおすすめ本(その2)」編です。
お楽しみに!
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それではまた、よき1日を~
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